温(sara)【背中を押さない観察魔のそれでも柔らかな言葉とギター】


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温(sara)どうってことない風景の中の、どうってことないドラマ

シンガーソングライターとしての色。分かりやすい個性。そういうものが温saraにはまだないような気がした。

さらりと優しいギターの音色。
歌われるのは日常。でもせっぱつまった感情の吐き出し口ではなくて、広くて高い空と、なんてことない風景が広がる世界。
寝そべったり、うとうとしたり、隣で話すカップルに聞き耳を立てたり。

ドラマチックではないんだけど、何か少し引っかかる歌。
不思議な感触を持ってライブは進んでいく。

 

温(sara)同じクラスにいた、あの子を思い出す目線。

信号機のことを歌った歌がある。
信号機は人の背中を押さない。
ただ、「進んでもいいよ」というだけだ。
勇気を出して!と鼓舞するわけでもない。

彼女の歌の本質は「観察」だ。

自分を含めた周りでおきる事柄をじっと見つめて、その謎や裏に流れる物語を歌にする。
感情と観察との間を行き来する。

愛情を持って見つめてるんだけど、判断はその人に任す。
自分はこんな事柄があって、私はこんな風に思ったんだ、っていうような。

優しさとクールネスが微妙に混ざり合った歌の数々。

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温(sara)「温もり」を歌う

主張をしないのは自信がないからじゃない。
歌う彼女はすっきりと、きっぱりと自信を持って歌う。
暑くもなく、温かい温もりの歌。
人を感動させるのが目的ではないし、感動を広げたいとも思ってないようだ。

恋愛中の男女を歌っていても、シチェーションコメディのように軽く、さらっとしてる。
ベタつきがないんだ。
それは、熱を帯びたシンガーが多い中、不思議な優しさとして広がる。

背中を押す歌、ではなく、「進んでもいいんじゃない?」と後押しする。
その微妙なさじ加減こそが彼女の持つ個性。
日常をいろんな角度から見て、思ったことを書き連ねる。
彼女が切り取る世界はいつも、広い空の下にある。

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温(sara)ミニインタビュー

冷静ってよく言われます(笑)じっと見てる。いろんなことを。
控えめに背中を押す歌だとは、よく言われます。

二年前くらいから曲を作り始めて。ギターはお世話になってるお店のマスターにもらって。
初めての歌は、家で夕日を見ながら作りました。

何かあると、いろんな角度から見て、観察する。
小さな頃から、よく想像してました。言葉にするのは難しいことだけど。
例えば「霊はいる(笑)!」とか。

感情のままに気持ちを吐き出すのが苦手なのかも。
私はこう思うけどなって思いを押し付けたくないんです。
聞いてほしい!って思いはあるけど(笑)
お母さんとかからは
「控えめすぎ」って言われるんだけど。もっと自分を出せ〜〜!って。

でも自分が「いいな」と思う歌は押し付けがましくないものが多いから。
「この歌を聴いて!」って気持ちが強くなりすぎると、自分の歌に対する気持ちがちょっと崩れてしまう気がするんです。

今浮かんでるメロディーとか言葉って、実は案外さっと消えてしまうことがあります。
だから今の感情は、今捕まえておかないと逃げちゃう。
感情的になるんじゃなくて、観察して浮かんだものをしっかり捕まえたいですね。

歌はできない時もあります。でもできないことを重たく取らずに、さ〜っと流してればまたポツン!と生まれてくる。そんな風に自己暗示してます。さら〜っと(笑)

これからどんな風になるんだろ?名曲が生まれるかも(笑)